【生地の学校㊾】「合成繊維 "ポリエステル" ~概要~」
こんにちは。
今回は久しぶりの生地の紹介記事です。
前回までで天然繊維の紹介は一区切りとし、今回からは合繊繊維の紹介を進めていきます。
合繊繊維、通称”合繊””は安物のイメージが強くありましたが高機能な新合繊の登場からそのイメージも徐々に変化してきました。
今現在では合繊=安物というイメージを持った方の割合の方が少ないかもしれません。
日本はそんな新合繊の分野において世界の最先端を走っていると言っても過言ではありません。
合繊繊維の代表的なものとしてポリエステル/ナイロン/アクリル/ポリウレタンが挙げられます。
まずは、合繊繊維の中でも最も多く生産されているポリエステルから紹介をさせて頂きます。
「ポリエステル」
石油由来の原料からつくられる繊維です。一般的に天然繊維に対して機能性に優れており、原価も安いのが特徴です。
最近ではポリエステルが1%も入っていない素材を見つける方が困難かもしれません。
それくらい広く普及している繊維です。
そんなポリエステルのメリット/デメリットは以下の通りです。
■メリット
・速乾性がある。(吸水性が低い)
・軽い
・シワになりにくい
・耐久性に優れている
■デメリット
・通気性が無い ※組織にもよります。
・静電気が起きやすい
・毛玉ができやすい
一言でまとめると「イージーケア性が高くてお値打ち」というのがポリエステルの特徴です。
しかし、新合繊の最先端国の日本では天然繊維よりも高い高級なポリエステルも多数存在します。
次回以降で少しずつ紹介していく予定です。
本日の紹介は以上です。