【生地の学校㊼】「天然繊維 "麻"~概要~」
こんにちは。
今回は生地の紹介記事です。
前回まではウールについて紹介してきました。
今回は麻について紹介していきます。
「麻」
植物の茎の内側から採取した繊維の総称です。衣料用としては主に亜麻(リネン)・苧麻(ラミー)の2種類があります。ザラっとして硬い独特の風合いが特徴です。肌ばなれや通気性の良さから主に夏に重宝される素材です。
主に麻シャツに使われているのが亜麻(リネン)です。
亜麻(リネン)の方が苧麻(ラミー)に対して風合いが柔らかいのが特徴です。
最近ではリネンとラミーは表記が分かれているので下札や証紙でも違いを確認頂けると思います。
※麻と表記している場合はどちらの可能性もあります。
麻素材の主なメリット/デメリットは以下の通りです。
■メリット
・肌ばなれがよくベタ付かない
・通気性に優れている
・吸湿性に優れている
・丈夫で長持ち
■デメリット
・シワになりやすい
・伸度が無い
・染色堅牢度に劣る
良くも悪くも素材感に特徴のあるのが麻です。
綿やポリエステルを混ぜることで風合いやケア性を改善する場合も多いです。
リネンで言うと、フランスやベルギーがそのソフトな風合いで有名です。
夏がメインの麻素材ですが、秋冬にも少し採用されていることがあります。
ぜひ気にして見てみて下さい。
本日の紹介は以上です。