【生地の学校㊿】「合成繊維 "ポリエステル" ~SOLOTEX®~」
こんにちは。
今回も生地の紹介記事です。
このコンテンツも気付けば50記事目です。
あっという間過ぎる・・・。
少しでも洋服や生地に興味を持って頂ける方が増えたのでしょうか。
今回紹介するのは店頭でもよく目にするこちらです。
なんかよくわからないけど、この下札はよく見るという方が多いのでは。
「SOLOTEX®」
ポリエステルの仲間であるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した帝人フロンティアの機能繊維です。らせん状の特殊な分子構造によるバネのような伸縮性が最大の特徴です。
一言で言うと、伸びるポリエステルの糸ですね。
同じく伸びる糸の代表としてはポリウレタンが存在します。
SOLOTEX®のポリウレタンに対する優位的な違いは主に以下の2つです。
(ポリウレタン=ゴム / SOLOTEX®=バネと想像して頂けるとわかりやすいと思います)
①ポリウレタンは経年劣化に比べて圧倒的に優れている。
⇒ストレッチ性でストレスフリーな履き心地を実現するポリウレタンですが、経年劣化が難点です。ストレッチ性のあるポリエステルであるSOLOTEX®はその点を解決してくれます。
②ポリウレタンに比べて伸長回復率が優れている。(伸びてしっかりと戻る)
⇒ポリウレタンがゴムのようにビヨーンと伸びるのに対して、SOLOTEX®はバネのようにグーッと伸びます。それぞれの生地を引っ張ってみて頂くと体感できると思います。
どんな影響力のある大物がこんなにも広めようとしてるのかと感じてしまったくらい急激に広まりました。
日々の営業で耳にし、店頭や雑誌でも目にすることが一時期とても多かったです。
ストレッチ性のあるポリエステルの糸はSOLOTEX®に限りませんが、その素材のバリエーションの幅広さを鑑みると素晴らしい素材だと思います。
本日の紹介は以上です。