【生地の学校 57】「合成繊維 "ナイロン"~概要~」
こんにちは。
今回は生地の紹介記事です。
前回までは合成繊維の中でも1番生産量の多いポリエステルについて紹介してきました。今回からはポリエステルに次ぐ2番目の生産量を誇るナイロンについて紹介していきます。
「ナイロン」
石油を原料としているポリアミドから成る合成繊維。女性用のストッキングとして1935年にアメリカのデュポン社が開発したことが始まり。2番目に生産量が多い合成繊維です。
いわゆるシャカシャカ系の素材です。
スポーツをされている方は冬場に着るものですね。
そんなナイロンのメリット/デメリットは以下の通りです。
■メリット
・耐久性が高い (摩擦強度)
・軽い
・伸縮性がある
・染色しやすい
・吸湿性が低い (雨風に強い) ※デメリットとも言えます。
■デメリット
・熱に弱い
・毛玉ができやすい
カバンなどによく用いられるCORDURA(コーデュラ)もナイロン素材です。
最近では衣類にもよく用いられますね。
衣類から釣り糸などその用途は様々です。
衣類としては前述の通りシャカシャカ系のパーカーが代表的です。
あれって強度はあるけど、熱に弱くスポーツ時のスライディング等での摩擦熱でも溶けて穴があくことってありますよね。
伸縮性もあることから意外と様々な素材に混紡されて用いられます。
本日の紹介は以上です。