【生地の学校 55】「合成繊維 "ポリエステル"~&+™~」
こんにちは。
今回も生地の紹介記事です。
前回に引き続き日本のリサイクル素材を紹介させて頂きます。
今回紹介するのはこちらです。
「&+™]
使用済みペットボトルを原料とした東レ㈱のリサイクル素材です。単なるリサイクルではなく"UPCYCLE"(アップサイクル)という考えを基に高品質なリサイクル素材が特徴です。
一口に高品質と言ってもピンとこないですよね。
主な特徴としてはその純度と多様性とトレーサビリティでしょう。
&+™の原料となるペットボトルは日本国内の自治体や店頭などで回収されます。
その後、協力会社を含めた独自の技術で純度の高い繊維を実現します。
純度が高いと何がいいのか、それはキレイな白が再現できることが一番だと思います。
例えばリサイクルのポリエステル素材で生産される白シャツがあるとします。
そのリサイクル原料となるペットボトルが汚いとキレイな白を表現できません。
これを&+™は可能にしています。
また、東レ㈱の技術により様々な糸への汎用性があることも素晴らしい点です。
リサイクル素材って今まではかなり糸種が限られていました。
この素材にはリサイクル原料を用いることはできませんなんてことは多々ありました。
まだ全てというわけにはいきませんが、かなりその糸種が増えています。
最後にトレーサビリティですが、これは製品として市場に流通してからも&+™の素材だということを確認できる技術です。
これにより物理的にはコンビニAで回収したペットボトルだけを原料にして生産されたTシャツをコンビニAで販売し、その根拠を証明することが可能になります。
素晴らしい循環ですよね。
こちらも店頭に少しずつ増えてくると思います。
ぜひ気にして見てみて下さい。