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【業界情報 20】ダウンに負けない木の実由来の温かさ!?「KAPOK KNOT」

 

こんにちは。

今回は業界のトピックの紹介記事です。

 

商品紹介と位置づけるか悩む内容でしたが、自身の目でまだ見たことないものなのでトピック扱いとしました。

アパレル業界のサスティナブル化の流れの紹介の1つと捉えて頂ければと思います。

 

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植物由来のアウターブランド「KAPOK KNOT(カポックノット)」がダウンの代わりに東南アジアに自生する植物であるカポックの実からできた繊維を活用したアウターを提案し、注目を集めています。

 

 

「参考記事」

www.wwdjapan.com

 

 

Makuakeでも話題になり、大きな支援を募った商品でもあります。

 

「参考サイト」

www.makuake.com

 

 

カポックの実から採取する綿を原料とした素材で、最大の特徴は高性能かつサスティナブルという点です。

 

ダウンに匹敵する程の軽さや温かさがあり、綿を採取するのみなので木々を伐採する必要もありません。

何より、ダウンを採取しないという点が動物(水鳥)に優しい配慮がされています。

 

冬の代表アイテムであるダウンジャケット、水鳥の一部の箇所からしか収穫することが出来ず、1着作成するのに少なくとも15羽近くの水鳥が必要とされます。

※そのアイテムのダウン分量にもよりますが、多いものでは30羽以上必要になります。

 

ダウンを抜かれた水鳥は見ると心が痛むような光景です。

「ダウン 残酷」等で検索するとすぐに画像が出てくると思います。

 

 

私自身もダウンを1着持っていますし、昔から私たちを寒さから守り生活を豊かにする支えの1つとなっていたものなので、ダウン製品すべてを否定することをしたいと思いません。

ダウンの採取時に水鳥に出来る限り負荷がかからないように努力しているメーカーもあるはずです。ただ、大量生産と大量消費については間違いなく見直して欲しい。

 

 

技術が発達し私たちの生活も十分過ぎるくらいに豊かになり、その技術で様々なものを繊維の原料とできる現代だからこそ、環境や動物に優しい選択をしていくべきだと思います。

 

好みのデザインが出たらぜひ欲しい1着です。

 

 

本日の紹介は以上です。

 

 

 

 

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