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【生地の学校 52】「合成繊維 "ポリエステル" ~シック アンド シン~

 

こんにちは。

今回も生地の紹介記事です。

 

 

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前回はポリエステル100%の素材でもメランジ感を出すことを可能するカチオン糸を紹介しました。

 

「前回記事」

kim-fukutabi.com

 

今回はカチオン糸と同様にメランジ感を出すことを目的として別の糸を紹介します。

 

 

「シック アンド シン」

1本の糸の中に若干太い部分(シック)と若干細い部分(シン)があるポリエステルの一種です。英語のthick(太い)とthin(細い)が名前の由来です。太いところはよく染まり、細いところは染まりにくい特徴を用いてメランジ感を表現します。

 

 

糸がギュッと引き締まっており細い部分には染料が入りにくく、引き締まっていない部分にはしっかりと染料が入る性質を活用しています。

 

 

カチオン糸とどちらの方がメランジ感を出せるかと言えば、おそらくカチオン糸だと思います。

 

 

ポリエステル素材の商品を見て、糸種まで想像できたらかなり玄人感がありますね。

自己満足の世界ですが、ファッションなんてそんなものだと思います。

 

 

本日の紹介は以上です。

 

 

 

 

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