今がその時 "服飾2.0"

~川上から川下に精通する業界人が紐解くアパレル産業事情~

"服と心の寺子屋"

~紡ぐを育むその先に~
まずはじめに御挨拶
素材と縫製の基礎講座
業界の今とこれから
心の羅針盤

【生地の学校⑫】「綾織~デニム~」

 

こんにちは。

ふく たびおです。

 

今回も生地の解説記事です。

 

f:id:Kim-Fukutabi:20200409184202j:plain

 

 

前回記事で平織の組織例紹介はひとまず終了としました。

今回からは綾織の組織例を紹介していきます。

 

 

綾織がわからないという方は過去の記事をご覧下さい。

 

「過去記事」

fuku-to-fukutabi.hatenablog.com

 

 

それでは、今回紹介する組織こちらです!!

 

 

「デニム」

経糸に色糸、緯糸に晒糸(白糸)を用いて2/1または3/1で織られる綾織の一種です。

色糸にインディゴ染料の藍色を用い、3/1の綾で織られているものが多いです。

 

 

「生地例①」

www.instagram.com

 

 

デニム自体は皆さんご存じですよね。

今回はせっかくなのでもう少し深掘りしてみましょう。

 

現在、皆さんが想像するデニムパンツを指す言葉には"デニム"と"ジーンズ"の2つがあります。それぞれは本来どういう意味なのでしょうか。

 

"デニム"は生地紹介として挙げられる通り、生地名称です。

"ジーンズ"はデニム生地を使用したパンツの製品名称となります。

 

とは言っても、今ではジーンズと言う言葉はあまり聞きません。

古いイメージすらありますね。

ジーンズをデニムと呼んでも全く問題無いと思います。

 

 

また、ジーンズはゴールドラッシュ時代のアメリカで鉱山で働く人たちの作業着として確立しました。

今でもかしこまった場にデニムが適さないとされる部分があるのはそれが理由です。

 

過去にはアメリカ人の大学講師がジーンズを着用していた女子学生を授業から退出させたなんて出来事もありました。

とは言っても、1970年代のことで今ではそんなことはありません。

 

時代は変わっていますし、頑なにそんなことを言い続けれるのは時代遅れだと思います。ただ、知識としてその由来を知っておいて損はないでしょう。

 

 

本日の紹介は以上です。

 

 

 

 

にほんブログ村 ファッションブログへ
にほんブログ村