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【生地の学校㉜】「天然繊維 "綿" ~シルケット加工~」

 

こんにちは。

今回も生地の紹介記事です。

 

 

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前回は綿の原料の中でも最高品質を誇る世界三大綿について紹介しました。

 

生地の風合いは原料の良し悪しや番手で決まりますが、加工によって調整することもできます。今回は綿素材に対する代表的な加工を紹介していきます。

 

 

「シルケット加工」

綿の繊維や糸を苛性ソーダ溶液につけた状態で引っ張り、綿の繊維の断面形状がシルクのそれのように変化します。それにより綿素材でシルクのような光沢感等を生み出す加工です。海外ではマーセライズ加工と呼ばれるのが一般的です。

 

 

以前、紹介したUNIQLO UのTシャツもこの加工が施されています。

マーセライズ〇〇と称されたアイテムが他にも見られます。

 

「参考生地」

fuku-to-fukutabi.hatenablog.com

 

 

シルクのような上品な光沢を持ちながら、扱いやすさは綿と同じ。

綿素材でもラフになり過ぎないところが嬉しいですね。

 

次回も綿素材に対する加工の紹介をさせて頂きます。

 

本日の紹介は以上です。

 

 

 

 

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