【生地の学校㉛】「天然繊維 "綿"~世界三大綿~」
こんにちは。
今回も生地の紹介記事です。
前回は綿の中でも高級な部類となる超長綿について紹介をしました。
今回はその中でもトップを誇る世界三大綿について説明をしていきます。
世界三大綿と言われるのはスーピマコットン(アメリカ)・ギザコットン(エジプト)・新疆綿(中国)の3つです。
「スーピマ コットン」
アメリカの南西部で収穫されるピマコットンの中でも最高品質なものです。
Superior Pimaの略語からつくられた商標となります。
スーピマコットンの名を使用するにはアメリカのスーピマ協会が定めた厳しい基準を満たす必要があります。
「ギザ コットン」
エジプト綿の一種でピラミッドで有名なギザ地方で収穫される高級な綿です。
別名を白いゴールドと言われることもあり、GIZA45はエジプトの超長綿の中でも最高品質を誇ります。
「新疆綿」
他の超長綿よりも比較的入手しやすく、とくに打ち出しをすることもなく新疆綿の糸を使用している生地も多いです。
それぞれの素材を扱った経験がありますが、スーピマコットンについては苦い思い出があります。
当時、高品質×機能性のハイブリッド生地の開発を試み、スーピマコットンとCOOLMAX(吸汗速乾機能糸)を組み合わせた素材を開発しました。
ところが、スーピマⓇはスーピマコットンが100%の生地でないと使用出来なかったのです。(生地の綿サイドは全てスーピマコットンなのに・・・)
事前確認が甘いと上司から怒られました、当然ですね。
本日の紹介は以上です。