【人生の師】夢を目指す情熱「トロント シャツ屋オーナー」
こんにちは。
ふく たびおです。
今回はあまり服とは関係の無い記事になります。
自分の今を形成してくれた人生の師とも言える存在、皆さんも少なからずいますよね。
私にもたくさんいます。そんな人たちのおかげで成長し、今の自分があるのだと思います。
そんな人生の師と過ごした時間を通して学んだことを紹介していきたいと思います。
少しでも読んで頂いた皆さんの支えや助けになれば幸いです。
今回紹介するのはトロントでシャツ屋を営むオーナーです。
過去記事でお話した通り、私は学生時代に服屋でアルバイトをしていました。
その過程で繊維商社を志した私は海外留学中にも服屋でアルバイトをさせてもらっていました。
繊維商社で働くには英語で服の仕事を出来た方が有利に決まってると安易な考えからの行動です。
外大に通っていたこともあり休学して1年程度の期間で留学にいくのが当たり前の環境にいたことも一因だと思います。
幸い、バイトに明け暮れていたので資金面もなんとかなりましたしね。
実際就職してからは英語をほとんど使っていませんが・・・。
「過去記事」
fuku-to-fukutabi.hatenablog.com
留学先はカナダのトロントでした。
約2ヶ月の間は語学学校に通い、そこからは日本同様アルバイト漬けの日々でした。
服屋で働くことを目的として留学をしていた私はトロントの服屋を巡り、働きたいと思う店を探しました。
そこで出会ったのが"The Brick Shirt House"です。
トロントのヨークビル(Yorkville)という高級街エリアでシャツをメインに取り扱うセレクトショップです。
商品とオーナーの人柄に惹かれた私は「給料はいらないから働かせてくれ」と勢い余ってお願いをしてしまいました。
本当に給料はもらえず、おかげで生活費を稼ぐためにラーメン屋でもアルバイトをすることになったのは今となっては笑い話です。賄いに救われました・・・。
日本語でも難しい販売業を英語でするとなると、自分の英語力では給料をもらえるほどの働きは出来なかったはずなので納得もしています。
また、そのオーナーと過ごす時間を通して、お金では買えない経験をさせてもらったのも事実です。
本当に様々なことを教えてもらいました。
日本で教えられた販売ともスタイルが全く違い、自分の引き出しが広がったとも思います。留学は6年以上も前のことですが、オーナーとの会話で一番心に残っているのは去年の夏にもらったものです。
"Money is much easier to get than your passion for clothes."
お金を得ることはお前の服に対する情熱を得るよりはるかに簡単だ。
実はこのお店、一昨年に閉店しました。体力的な問題もあっての引退です。
オープンから47年間も続いていました。本当にすごいです。
そのこともあり、去年の夏に会いに行きました。
オーナーに自分の夢について相談したいことがあったのも理由にあります。
そして、約6年ぶりに再会を果たしました。
特に何をしたわけではありません。とにかく1日中話しました。
その時に今の自分の夢を伝え、それで食べていけるか不安があることも打ち明けました。そんな時にくれた言葉です。
その通りかもしれないと心に深く刺さり、今の支えになっています。
生活費のこともろくに考えず、給料はいらないから働かせてくれなんて向こう見ずなこと言ってしまい苦労もしました。
でも、この言葉は逆にお金を出してでも聞く価値があったと真剣に思っています。
20代そこそこの向こう見ずな自分と、人を見る目だけは少し褒めてあげたいです。
何か夢を目指している方、不安もあると思います。
でも、生活する為のお金を稼ぐことよりも、その夢に対する情熱を持ち続けることの方が遥かに難しいはずです。それが出来る人ならお金のことだって心配する必要ありません、きっとなんとか出来ます。
今回の紹介は以上です。