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私が繊維商社を志した理由

こんにちは。
ふく たびおです。

 

今回は私がどういう過程を経て、繊維商社を志し、就職に至ったかを紹介します。

 

 

 

 

 

1、夢を勝手に諦めた高校時代

 

 

私は昔からとにかく服が好きでした。

通っていた高校は私服が認められていたこともあり、高校時代にはその熱が一層高まり、そんな中で最初に夢見たのは実は服屋でした。

 

大学も4年生大学ではなく、専門学校に通おうかと真剣に悩んだくらいです。

 

でも、その時の私は「自分の好きなことを仕事にすると嫌いになってしまう」となんともありきたりな言い訳を自分にし、服屋になりたいという夢を一度諦めてしまいました。

 

今思い返すと「何をそんな消極的なことを・・・」と思うこともあります。

 

そして私は4年生大学を受験し、大学へと進学します。

 

 

2、繊維商社という存在との出会い

 

 

一度、服屋という夢を諦めた私が繊維商社という存在を知ったのは大学時代でした。
アルバイト先の社長に勧められたのがきっかけです。

 

4年生大学に進学してみたものの、やはり服に対する情熱は冷めることなく、悶々とした大学生活を送っていました。

まともに授業にも出席せず、居酒屋のアルバイトに明け暮れていました。

 

しかし、そのアルバイト先で突然、服屋で働くチャンスが訪れたのです。

常連のお客様にアパレルの販売代行の社長をしている方がいたのです。

しかも、ちょうど一回り年上の同じ誕生日という偶然もあり「うちで働いてみるか?」誘って頂きました。

アルバイト先の上司も背中を押してくれ、居酒屋と服屋との掛け持ちでのアルバイト生活が始まりました。

「学生の本業、勉強はどうしたんや」という指摘は胸にしまっておいて下さい・・・。

 

その服屋の店頭で一緒に働いていた社長に繊維商社を勧められたのがその存在を知ったきっかけでした。

 

 

3、なぜ繊維商社を志したのか

 

 

では、なぜその勧めを受けて繊維商社を志したのか。

その理由は大きく以下の2つです。

 

①自分がどんな服屋をしたいかまだ明確ではなかったこと。

服屋でのアルバイトを通して、やっぱり服屋がしたいという気持ちが日に日に増しました。しかし、当時の私は自分がどんな服屋をしたいか明確なヴィジョンがありませんでした。

服屋と一口に言っても、その業態は様々です。

セレクトショップがしたいのか、古着屋がしたいのか、はたまた自身のブランドを立ち上げたいのか・・・。

そんな時に繊維商社という存在を教えてもらい、アパレル業界にかなり幅広く携われる繊維商社の働き方に魅力を感じました。

自分がどんな服屋がしたいのかが決まるまでの間、繊維商社でアパレル業界のことをもっとよく知り勉強しようと思ったのです。

 

②取り扱いが自社商品に限らないこと。

服屋でのアルバイトでやりがいや楽しさを感じる中、一方である葛藤もありました。

お客様の要望に対して自社の製品の範囲でしか応えることが出来ないことです。

接客をしている中で、自分の店にある商品では要望に応えれないケースもあります。

しかし、そんな時も自社商品の範囲で提案する以外の手段がありませんでした。

当然、給料を貰っている身としては会社の売上も大事なので・・・。

 

それに対し、商社ではお客様の要望に対してあらゆる手段を駆使して応えること出来ます。そんな働き方に魅力を感じたのです。

 

 

以上が私が繊維商社という存在を知り、志すに至った経緯です。

今のところ、自分が選択した道に後悔は1つもありません。

アパレル業界への道へ進もうか悩んでいる方に少しでも参考になれば幸いです。

 

次回からは大きな転換期を迎えているアパレル業界についての紹介をしていきます。

 

 

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