【生地の学校④】「三原組織とは」
こんにちは。
ふく たびおです。
今回も前回記事に引き続き、生地の解説を行っていきます。
前回までで織物の染め工程による分類について紹介させて頂きました。
今回はからは組織による分類の解説を行っていきます。
少し難易度上がりますが、少しずつ理解していきましょう。
その中で最も基本的なものを三原組織と言い、平織・綾織・朱子織がそれにあたります。
「平織」
経糸と緯糸が1本ずつ交差して織られる生地。糸が交差する箇所が多く、一般的にハリのある生地に仕上がります。また、経糸と緯糸が生地の表裏に均等に出る為、表裏がわかりにくいのも特徴です。(この組織の生地で表面の印を貼ってないものが届くと少しイラっとしますが、海外の生地だとしばしばそんなこともあります)
「平織 組織見本」
「平織 生地例 トロピカル」
「綾織」
経糸2~3本に対して、緯糸1本の割合で織られる生地。組織が斜め方向に見えるものが多いです。経糸が緯糸に対し2本上/2本下と交差する場合を2/2綾と言います。
2本上/1本下の2/1綾や3本上/1本したの3/1綾も代表例です。(デニムは3/1綾)
「綾織 組織見本」
「綾織 生地例 ツイル」
「朱子織」
経糸または緯糸4本に対して1本の対になる糸が交差して織られる生地。
経糸と緯糸が交差する点が少なく、滑らかで光沢があるのが特徴です。
「朱子織 生地例 サテン」
以上の3つが生地の三原組織です。
同じ素材を使ったとしても組織が違えば生地の見え方は全く異なります。
次回からは平織から順番に具体的な組織例の紹介していきます。