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【生地の学校⑲】「綾織~ウエストポイント~」

 

こんにちは。
ふく たびおです。

 

 

今回は生地の解説記事です。

 

 

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綾織の組織例紹介も今回でひとまず区切りとします。

次回からは朱子織/その他の組織例を紹介していきます。

 

綾織の紹介、ラストを飾るのはこちらです!!

 

 

「ウエストポイント」

綾織の代表的な組織であるチノの一種です。一般的なチノが20~30番手の単糸が用いられるのに対し、ウエストポイントは40番手以上の双糸が用いられます。また、打込本数も一般的なチノより多くハリと光沢があり高級な見え方が特徴です。略して、ウエポンと呼ばれています。ニューユーク州の陸軍士官学校の制服に用いられていおり、その地名から由来した呼び名です。

 

 

「生地例」

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ウエポンはその見え方の高級感からチノトラウザーズと言われる、いわゆるチノパンよりも少しキレイめなものに用いられることが多い素材です。

ジャケットの下に合わせるようなチノパンのイメージですね。

 

また、見分けやすいポイントとしては単糸のチノは綾目が逆綾(左上がり)なのに対し、ウエポンは双糸なので正綾(右上がり)になります。

※双糸のチノ=ウエポンということではないので要注意です。

 

 

定番アイテムのチノパンだからこそ、少しこだわったキレイな1本を持っているといいですよね。

 

 

今回の紹介は以上です。

 

 

 

 

 

 

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