【書籍紹介③】現役商社マンが語る!!「僕たちはファッションの力で世界を変える~1~」
こんにちは。
ふく たびおです。
生地について解説記事が続きましたが、今回は久しぶりの書籍紹介です。
紹介するのはこちら!!
タイトルと表紙がすでにカッコイイですね・・・。
自分の考えに影響を与えてくれた1冊でいつか紹介したいと思っていました。
きっと皆さんも熱い気持ちになり、勇気をもらえると思います。
本書のまえがきに"手段や業界は何だっていい。世界中に蔓延る不公正や不条理と一緒に闘い、理想の未来をつくるために自分の殻を破る勇気や希望を持ってもらいたい。"とあります。
THE INOUE BROTHERS...というブランドを営む二人の兄弟の物語を通してそれを感じて頂けると思います。
特に本書では下記のホームページ内のProjectのMade in The Andesについてが主に描かれています。
最近では取り扱いされるショップも多くなりましたが、知らない方もいると思いますのでブランドの紹介からさせて頂きます。
まず、ブランドのロゴに込められた意味についてです。
「ブランドロゴ」
拳のロゴは団結を意味しています。
そして、全ての仕事に100%の力で嘘や偽りない仕事をする誓いとしてブランド名には本名を用いています。
末尾に"・・・"と付け加えたのはこのブランドを兄弟だけのものに限定したくないという思いによるものです。
そんな彼らはこんな2人です。
(右:兄の聡 / 左:弟の清史)
「井上兄弟」
彼らはデンマークで生まれ育った日系二世です。
この兄弟、元々はファッションの仕事をしていたわけではありません。
聡は広告業界、清史は美容業界で働いていました。
それぞれデザインの仕事に携わっていたのです。
2人はその熱意と才能でどんどん昇進していきます。
しかし、一方で昇進するにつれ仕事の内容がデザインよりも契約の締結や政治的な交渉等の比率が多くなっていき、精神的には満足のいく状態ではなかったようです。
そこで、2004年にアートスタジオとしてTHE INOUE BROTHERS...を立ち上げました。
今ではアイテムの取り扱いも当初より幅広くなりましたが、ブランドの代名詞はアルパカ素材のニットです。本書で主に描かれる素材の商品ですね。
前述のように2人は元々ファッションの仕事をしていたわけではありません。
むしろ洋服づくりにおいては素人同然でした。
そんな2人の転機は知人からの「お前たちにピッタリのビジネスがある」という誘いでペルーにアルパカに見に行ったところから始まります。
今回の書籍紹介は本書を本記事含め4つの記事に分けて解説していこうと思います。