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【業界情報⑤】KASHIYAMA×ZOZO 協業スタート

 

こんにちは。

ふくた びおです。

 

 

今回は業界トピックの紹介記事です。

 

 

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オンワードHDの子会社であるオンワードパーソナルスタイルが同社ブランドのKASHIYAMAでZOZOTOWNとオーダーメイドビジネスの取り組みを8月下旬からスタートし、5年後には100億の売上を目指すと発表しました。

少し前に世間を騒がせたZOZOARIGATOの際に一度は退店したにも関わらずです。

 

「参考記事」

www.wwdjapan.com

 

「KASHIYAMA」

kashiyama1927.jp

 

 

この協業によって日本人のほとんどの体型をカバー出来る豊富なサイズ展開を有するKASHIYAMAはZOZOがZOZOスーツから得た100万件以上のサイズデータを活用出来るようになります。

KASHIYAMAのサイズ展開はジャケットで73サイズ、パンツで128サイズと本当に豊富です。

身長と体重を選択するだけで、その豊富なサイズの中から自分に合ったサイズの商品の注文が可能になるのです。

 

 

一度退店したにも関わらず協業を決めたのは、コロナ禍により来店のハードルが高まっていることが主な要因だと思います。

当然ではありますが、今までのKASHIYAMAの購入の流れでは初回購入の際は来店と採寸が必要になります。

それすら必要無くなる仕組みを構築していくことが目的でしょう。

その精度がどの程度のものになるか個人的には楽しみです。

 

また、両社の客層が異なることも大きな理由でしょう。

百貨中心に成長したオンワードHDは40~50代が主な購買層です。

一方、ECを中止に発展したZOZOのそれは20代~30代となるでしょう。

若いビジネスマンという新たな客層を取り込むという効果も見込めます。

 

 

それでも、オンワードHDの社長とZOZOの新社長が過去に面識があったことがきっかけではあると思います。

オンワードHD社長の保元氏がまだ執行役員で同社のEC事業立ち上げ時に、ZOZOの子会社の社長としてプロジェクトを支えたのがZOZO新社長の澤田氏なのです。

 

 

店舗の大規模閉店とECへの転換を掲げているオンワードHDと日本のECサイトの代表のZOZOとの協業がどのような効果と結果をもたらすのか、楽しみですね。

 

 

本日の紹介は以上です。

 

 

 

 

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