【生地の学校㊻】「天然繊維 "ウール"~RWS~」
こんにちは。
今回は生地の紹介記事です。
今回は最近注目されているウールのサスティナブル素材についてです。
ウール素材の紹介は一旦ここまでとし、次回からは麻/絹の紹介をしていきたいと思います。
「RWS」
Responsible wool standard(レスポンシブル ウール スタンダード)の略です。
羊の人道的な扱いや土地の健康とサプライチェーンの確保からなる認証の基準があります。全ての生産工程においてRWSの認証が必要となります。
細かい基準が挙げるとややこしいですが、例えるならオーガニックコットンのウール版と言えるでしょう。
羊と羊が育つ土地が大切に扱われ、その原毛が生地になるまでの過程全てがそれを遵守していることが保証/照明される認証です。
羊を大切にと一口に言っても抽象的過ぎるかもしれません。
1つだけ具体的を挙げるとすれば"ミュールジングの禁止"が適しているでしょう。
ミュールジングとは臀部(おしりや性器)を切り落すことを指します。
そうすることにより、毛の刈り取りがしやすくなるためです。
RWSではそれが禁止されています。
Patagoniaのウール素材は全てRWS認証のものだったはずです。
他の素材においても同社はサスティナブルの観点ではかなり進んでいますね。
そういった素材が世の中で売れていくと、より取り組みが増えていくはずです。
ぜひ店頭でウール素材の商品を選ぶ際の1つの基準にしてみて下さい。
今回の紹介は以上です。