【映画に学ぶ】ファッション史と人生について「ロード オブ ドッグタウン」
こんにちは。
ふく たびおです。
今回は私の好きな映画の紹介を通し、
ファッション知識や人生についてお話をしていきます。
今回紹介する作品はこちらです。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
伝説のスケートチーム「Z-BOYS」の実話を基に制作された映画です。
映画版以外にもドキュメンタリー作品もあり、一見の価値があります。
舞台は西海岸のカルフォルニア南部の通称"ドッグタウン”と呼ばれる街。
そこは一般的なサーフィン文化とは全く異なるサーフ カルチャーの根付いた街でした。
当時の他の地域でのサーフ スタイルは美しい砂浜で行われるクリーンなものだったが、
ドッグタウンのそれは真逆で暴力的かつ攻撃的でダートなものであった。
その街で、元々はサーフィン後の遊びのような位置付けだったスケート文化が開花する。
今、再燃しているスケーター スタイルのファッションも起源はここにあると言っても過言ではない。
例えば、今でも人気のあるVANSのAUTHENTICは元々この時代のスケーターが履いていたものだ。
また、そのAUTHENTICと負けず劣らずの人気を誇るERAだってZ-BOYSのメンバーの意見で、激しいスケーティングの衝撃に耐えれるように生まれた。
「履き口に足を保護するパッドが施されたERA」
「ZEPHYRのチームTシャツ・LEVI'Sのデニム・濃紺のVANS スニーカー」
このスタイルこそが当時のスケーター達の憧れのスタイルだったのだ。
圧倒的才能と過激なスタイルで少年達による1つのスタイルとカルチャーが誕生した。
シャネルの言葉に
"流行は変化し廃れいくものだが、スタイルは永遠"
という言葉があるが、まさに現代にも残るようなスタイルを築き上げたのだ。
しかし、その栄光は必ずしも彼らを幸せにすることはなかった。
一時代を築く程の才能が次第に彼らの運命を狂わせてしまう。
特に、スケーターとして一番才能があったとチーム内でも評価されていたジェイ・アダムズがその最たる例と言えるのかもしれない。
一大ブームにあやかり一儲けしようと考える大人たちがジェイ達に群がる。
スケートに対して純粋過ぎるジェイはその中でスケートへの熱が冷めてしい、薬物等の非行へ手を染めてしまうのだ。
この作品を通して感じることはスピード感や臨場感のあるスケートのかっこよさだけでない。
"人はどれほど大きい才能を持っていても、それだけでは幸せになれない。その器となる人間性を伴う必要がある。"
これは圧倒的な自身の才能に飲み込まれ、不幸になった少年達の物語でもあるのだ。
今でもたまに観たくなるおすすめの作品です。
ご覧になったこと無い方はぜひお試しください。